国分寺市尺八連盟

国分寺市古典尺八連盟の事業内容

市民文化祭古典尺八演奏会


毎年秋に、いずみホールで開催します。市民の皆さんの参加を歓迎します。また、太極拳や朗読等との共演も好評です。なお、Bホールでは、古典尺八(地無し延べ尺八)(注1)の制作実演も併催しますので、合わせてご覧ください。平成18年度は11月12日に開催します。

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体験事業

  文部科学省の「文化体験プログラム支援事業」に参加し毎年3月下旬に、本多公民館で、古典尺八の製作および演奏体験事業を実施しています。毎回大勢の市民の皆さんが参加され、貴重な体験をされたと喜ばれています。

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研修会

毎年春秋のお彼岸の時期に会員の研修会を開催し、日ごろの勉強の成果を発表すると共に会員相互の交流懇親を深めています。本多公民館で開催しますので、一般市民の皆さんの見学も出来ます。



竹採り会

毎年11月下旬、長野に竹採りに行きます。一泊二日の日程で一人数本の竹を採取します。近年、奥田氏の精力的な海外普及活動により、海外でも古典尺八がブームとなり、海外からの参加者が増えています。今年は海外各国から10名の参加希望があります。

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会報誌の発行

斯界の啓蒙、普及、広報活動の一環として「風韻」を発行しています。一回に2,000部、不定期発行。



こども教室の運営

伝統文化活性化国民協会(文化庁委嘱)の「伝統文化こども教室」事業に応募し、「尺八こども教室」を平成15年以来毎年実施しています。

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学校事業への協力

中学校の音楽の授業で和楽器演奏が必修となった平成14年から、国分寺市立第四中学校から依頼され、三年生の選択音楽授業で尺八授業を毎年、年間70時間実施しています。その成果は、市民文化祭開会式や市敬老祭、中学校連合音楽祭等に発表され、高い評価を得ています。

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以上、古典尺八連盟は、自分で採った竹で尺八を作って吹くという誠にユニークな団体です。
現代尺八と異なり、自然のままの尺八で演奏(吹禅)(注2)することにより、自然と精神の合一を求める。古典の伝統を基礎にして、即興演奏、超現代音楽にも通じる。 これらの特長から、生涯学習や趣味の世界ばかりでなく、精神修養やヒーリングに関心のある若人、女性、ミュージシャンなど国内はもとより、海外での愛好者が急速に増えています。各事業内容、行事の案内、活動状況などは各項目をクリックしてご覧ください。




*(注1)地無し延べ尺八

地無し延べ尺八は、江戸時代には法器として仏教の修業の道具の一つであった。
 法器としての尺八から 「法竹」 と称され、俗に 「竹」とも呼ばれていた。製管法も、竹の繊維を切らず延べ竹のまま使い、中の節も完全には削り取らずに処々残して、調律する方法をとる。そのため一本、一本の竹には違った個性があり、吹奏する際は、その個性にあった息の入れ方が必要となる。
 日常的に(無意識に)している呼吸を、竹に息を入れる時に意識することにより、呼吸の再認識につながることが大切である。これは禅でいうところの、無意識の中の意識をコントロールするのと同じ意味を持つ。

*(注2)吹禅

禅は心を静かにして真理を悟ることである。
 その修業の方法の一つに 「座禅」 があり、また 「吹禅」 がある。座禅は足を組んで座り(結跏趺坐)呼吸を緩やかにし、無意識の中の意識をコントロールすること(瞑想)で精神の統一を実現する。
 一方、吹禅では一管の竹に息を吹き込むことに意識を集中することにより、普段意識していない呼吸の 「吸う」 「吐く」 「止める」 の三原則の再認識につながる。それに伴ってあらわれる 「音」 が 「禅の音」 であり、その音色は、どこまでも自然で内なる世界観(内観)を広げることを目的としている。
 竹薮の朽ちた竹に風が吹き込む音を至上の音とし、そのことから 「吹禅」 の境地は一音にすべての表現がありうるという「一音成仏」 を本旨とするようになった。